選定理由 |
極めて稀な種で、日本では現在京都府の1ヶ所が唯一の産地となる。また限定された環境に生息するため、指標性が高い。 |
形態 |
体長8mm程の小型の光沢のある黒色の種で、オスは腹部に顕著な2対の灰色紋をもつことで容易に識別できる。メスはこの斑紋を欠き、クロハナアブの種と極めて紛らわしいが、顔面の形状で区別される。 |
分布 |
中国上海から報告された種。
◎府内の分布区域
最近大江山で発見された。 |
生態的特性 |
生態は不明な点が多いが、ノビルの大きな群落中に見られ、他のヨーロッパ産の近縁種から類推しても、おそらく幼虫はこの根部を食していると思われる。他にも同様な環境では発見される可能性はあるが、このような環境自体が少ない。 |
生息地の現状と保全対策 |
大江山でも確認された生息地は1ヶ所である。開発の脅威を受けやすい環境なので、現状を保全するとともに、個体群の動向を見守る必要がある。 |