選定理由 |
希少種。広域分布種であるが、本州での産地は局限され、京都府の確認産地は1ヶ所のみ。栽培のユリ類のみから知られており、はたして、元から野生のものかどうか興味が持たれる。 |
形態 |
原色昆虫大図鑑(II)甲虫篇161図版No.15;原色日本甲虫図鑑(IV)30図版No.6を参照。上翅の点刻は強く、列状を呈し、末端部まで明瞭、点刻列の間室は隆起せず。 |
分布 |
本州、九州、朝鮮半島、サハリン(樺太)、台湾、シベリア、中国大陸、ヨーロッパ、中南米。
◎府内の分布区域
舞鶴市与保呂:安川(2000) |
生態的特性 |
ヨーロッパではユリ類のほかに、スズラン、ユキザサ類、タマネギなども食草とされるが、日本では栽培ユリのみが食草として知られており、野生植物については明らかでない。 |
生息地の現状 |
人家周辺の栽培タカサゴユリ畑に見られ、その範囲はごく狭い。 |
生存に対する脅威 |
栽培植物のみに依存しているとすると、生態系としては特殊なものである。 |
必要な保全対策 |
農薬を使用せずに栽培ユリの継続育成がなされれば生息は確保されよう。 |