選定理由 |
原生度の高い森林に生息するカミキリムシ。生息地は局限され、特に西日本では記録が極めて少ない希少種である。 |
形態 |
体長11〜17mm。体は黒色で、背面は白色ないしは淡黄褐色の微毛を密生し、まだら模様を呈する。上翅の肩後方と中央後方に稲妻型の黒紋をそなえる。 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州。
◎府内の分布区域
美山町の芦生演習林のみから記録がある。 |
生態的特性 |
広葉樹の枯木につく。東日本ではブナの立枯れにより採集される場合が多いが、西日本ではアサダ等の枯木から採集された少数が知られるのみで、生態の詳細は明らかでない。低標高地では5〜6月に、高標高地では7〜8月に出現する。 |
生息地の現状 |
生息地は京都大学演習林として管理されており、現状では環境は良好である。 |
生存に対する脅威 |
広葉樹の伐採やダム建設による森林の消失。 |
必要な保全対策 |
温帯性落葉広葉樹林を保護すること。 |
その他 |
日本固有種 |