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鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科

マダラゴマフカミキリ

Mesosa poecila Bates, 1884
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし
マダラゴマフカミキリ

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選定理由

原生度の高い森林に生息するカミキリムシ。生息地は局限され、特に西日本では記録が極めて少ない希少種である。

形態

原色日本甲虫図鑑(IV)(保育社 1984)PL. 17、No. 5、日本産カミキリムシ(東海大学出版会 2007)PL. 43、No. 6-7を参照。体長11.0~17.0mm。体は黒色で、背面は白色ないしは淡黄褐色の微毛を密生し、まだら模様を呈する。上翅の肩後方と中央後方に稲妻型の黒紋をそなえる。

分布

北海道、本州、四国、九州。

◎府内の分布区域 南丹市美山町芦生のみから記録されている。

生態的特性

広葉樹の枯木につく。東日本ではブナの立枯れにより採集される場合が多いが、西日本ではアサダの枯木から採集された例が知られるのみで、生態の詳細は明らかでない。低標高地では5~6月に、高標高地では7~8月に出現する。

生息地の現状

生息地は京都大学研究林として管理されてきたため、現状では環境はかなり良好である。

生存に対する脅威

広葉樹の伐採やダム建設による森林の消失。

必要な保全対策

温帯性落葉広葉樹林を保護すること。

その他

日本固有種

文献 大林、新里(編)(2007)

執筆者 芦田久(修正:水野弘造)

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