選定理由 |
成虫、幼虫とも広葉樹の古木の樹洞に依存するという特殊な生態を持つハナカミキリである。分布は豊かな森林が残る地域に局限され、個体数も少ない。府内では美山町の芦生演習林でのみ記録されている。 |
形態 |
体長11〜17mm。体は赤味を帯びた黒色で、頭部と前胸部は強く赤味がかる。 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州に分布するが、記録は散発的。
◎府内の分布区域
美山町の芦生演習林のみから記録がある。 |
生態的特性 |
樹洞の発達した広葉樹の古木に発生し、幼虫は洞の内側の枯れた部分を食する。成虫も多くは洞の中で過ごし、外界に出ることは少なく、したがって人目につくことは稀である。 |
生息地の現状 |
伐採等により、本種が生息するような広葉樹の古木が著しく減少している。 |
生存に対する脅威 |
広葉樹の古木の消滅。 |
必要な保全対策 |
温帯性落葉広葉樹林を保護すること。 |
その他 |
日本固有種 |