昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
ヒゲブトハナカミキリ
Pahypidonia bodemeyeri (Pic, 1934)
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 成虫、幼虫とも広葉樹の古木の樹洞に依存するという特殊な生態を持つハナカミキリである。分布は豊かな森林が残る地域に局限され、個体数も少ない。府内では南丹市美山町の京都大学芦生研究林でのみ記録されている。 |
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形態 | 原色日本甲虫図鑑(IV)(保育社 1984)PL. 5、No. 5、日本産カミキリムシ(東海大学出版会 2007)PL. 15、No. 1を参照。体長11.0~17.0mm。体は赤味を帯びた黒色で、頭部と前胸部は強く赤味がかる。 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州に分布するが、記録は散発的。 ◎府内の分布区域 南丹市美山町芦生研究林から1例の記録があるのみ。 |
生態的特性 | 樹洞の発達した広葉樹の古木に発生し、幼虫は洞の内側の枯れた部分を食する。成虫も多くは洞の中で過ごし、外界に出ることは少なく、したがって人目につくことは稀である。 |
生息地の現状 | 伐採等により、本種が生息するような広葉樹の古木が著しく減少している。 |
生存に対する脅威 | 広葉樹の古木の消滅。 |
必要な保全対策 | 温帯性落葉広葉樹林を保護すること。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 芦田久(補筆修正:水野弘造)