選定理由 |
希少種。九州から記載された種であるが、本州での分布が初めて知られたのは京都府であり、また現在、京都府、奈良県以外からは知られていない。 |
形態 |
原色日本甲虫図鑑(III)[保育社]40図版No.23を参照。体長1.5mm、前胸背板は黄色の前縁以外は黒色。上翅は黒色で後方にハート形の黄紋がある。翅端はヒメテントウ類では唯一、異形。 |
分布 |
本州、九州。
◎府内の分布区域
京都市左京区下鴨神社:斉藤(1993);京都市西京区大原野:高橋(1990)。 |
生態的特性 |
奈良公園においても、京都下鴨神社においても、冬季イチイガシの葉上、または樹皮下で越冬するてが観察されている。 |
生息地の現状 |
記録されている日時は最近のもので、それ以来大きな変化があるようには思われない。 |
生存に対する脅威 |
イチイガシさえあればいいのかどうか、具体的脅威は不明である。 |
必要な保全対策 |
イチイガシとの相関が言われており、産地の一つである下鴨神社のイチイガシは保全が良好であるので、当面の心配はないようである。 |
その他 |
日本固有種 |