選定理由 |
自然度の高い山岳地帯に稀ではないが、京都府は深山幽谷に乏しく、本種は希少種に属する。 |
形態 |
原色昆虫大図鑑(II)甲虫篇[北隆館]94図版No.5;原色日本甲虫図鑑(III)[保育社]32図版No.9を参照。体長25mm、著しく扁平で黒色、上翅は深青色で光沢を欠く。前胸背板側縁は前半でほぼ平行。上翅側方は縦隆線をもたない。日本産本科甲虫の中の最大種であり、ルリ色の上翅のため同定は極めて容易である。 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州。
◎府内の分布区域
北桑田郡美山町芦生:水野(1977a)。 |
生態的特性 |
山地性、幼・成虫ともに樹皮下の生活に適応して著しく扁平。 |
生存に対する脅威 |
上記の記録以後も時おり採集されているようで、差し当たり問題はなさそうである。 |
必要な保全対策 |
現在まで、京都府では芦生のみから記録されている。当地の自然環境の保全が望まれる。 |
その他 |
日本固有種 |