昆虫類鞘翅（コウチュウ）目 ヒラタムシ科
ルリヒラタムシ
Cucujus mniszechii Grouvelle, 1874
| 京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
|---|---|
| 2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
| 環境省カテゴリー | なし |
| 選定理由 | 自然度の高い山岳地帯では稀ではないが、京都府は深山幽谷に乏しく、本種は希少種に属する。 |
|---|---|
| 形態 | 原色昆虫大図鑑（Ⅱ）甲虫篇（北隆館 1963）PL. 94、No. 5、原色日本甲虫図鑑（Ⅲ）（保育社 1985）PL. 32、No. 9を参照。体長25.0mm、著しく扁平で黒色、上翅は深青色で光沢を欠く。前胸背板の側縁は前半でほぼ平行。上翅の側方は縦隆線をもたない。日本産本科甲虫の中の最大種であり、ルリ色の上翅のため同定は極めて容易である。 |
| 分布 | 北海道、本州、四国、九州。 ◎府内の分布区域 北桑田郡美山町芦生:水野（1977a）。 |
| 生態的特性 | 山地性、幼・成虫ともに樹皮下の生活に適応して著しく扁平。 |
| 生息地の現状 | 上記の記録以後も時おり芦生研究林で採集されているようで、差し当たり問題はなさそうである。 |
| 生存に対する脅威 | 自然度の高い環境の改変。 |
| 必要な保全対策 | 現在まで、京都府では芦生のみから記録されている。当地の自然環境の保全が望まれる。 |
| その他 | 日本固有種 |
文献 水野（1977a）
執筆者 高橋敞
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