| 選定理由 |
全国的希少種で、局所的分布をする。 |
| 形態 |
体長8〜9.5mm。強固で細長く肥厚し平行状、光沢は明瞭。黒色で前胸背板と前胸腹側板は明瞭な赤色、前胸背板前縁は頭部の後縁が透けて見えるため黒色に見える。触角基部２節と脚部は多少とも暗赤褐色。体毛は黒色で光沢で白く見え長く直毛で疎。前胸背板点刻はやや大きく縦に卵形でむしろ二重状で疎布、点刻間は平滑で点刻直径より広い。上翅会合線末端には微突起をもつ。
◎近似種との区別
原名亜種( I. sanguinicollis (Panzer))はヨーロッパ原産で、前胸背前縁は黒く、頭部点刻はやや疎ら、上翅会合線末端には微突起がない。本邦に類似種はない。 |
| 分布 |
北海道から福岡まで四国を除く各地に広く分布するが、局所的で報告例は少ない。
◎府内の分布区域
南部地域（京都市･乙訓地区）：貴船渓谷と下鴨神社境内糺ノ森から知られる。 |
| 生態的特性 |
貴船渓谷では早春カエデなどの幹上で、下鴨神社境内糺ノ森では冬季ケヤキ等の樹皮下で得られることが多いが、不明な点が多い。 |
| 生息地の現状 |
環境保全地域なので、このままの状態で維持されるなら安定であろう。 |
| その他 |
日本固有亜種 |
