選定理由 |
もっともよく知られたシデムシで分布も広い種であるが、なぜか京都府での最近の記録は稀であり、シデムシ類が持つ屍体の第一次清掃者としての生態的特徴を考えると、調査が必要である。 |
形態 |
原色昆虫大図鑑(II)甲虫篇38図版No.7;原色日本甲虫図鑑(II)44図版No.10
後脛節は明瞭に湾曲する。触角の球桿部は先端3節が橙色。 |
分布 |
本州、四国、九州、台湾、中国大陸、モンゴル。
◎府内の分布区域
京都市伏見区中書島:高橋(1985);八幡市木津川:谷(1993)。 |
生態的特性 |
幼・成虫ともに腐肉、もしくはそれに寄食する昆虫の幼虫などを喰って生活する。他のシデムシ類にはキノコなどでも採れるものや、鱗翅目幼虫を捕食するものなどもある。 |
生存に対する脅威 |
本種は市街地の虫であるらしく、そうであれば絶滅寸前ということになろう。 |