昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 シデムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 シデムシ科
ヤマトモンシデムシ
Nicrophorus japonicus Harold, 1877
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
選定理由 | もっともよく知られたシデムシで分布も広い種であるが、なぜか京都府での最近の記録は稀であり、シデムシ類が持つ死骸の第一次清掃者としての生態的特徴を考えると、調査が必要である。 |
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形態 | 原色昆虫大図鑑(Ⅱ)甲虫篇(北隆館 1963)PL. 38、No. 7、原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)(保育社 1985)PL. 44、No. 10を参照。後脛節は明瞭に湾曲する。触角の球桿部は先端3節が橙色。 |
分布 | 本州、四国、九州、台湾、中国大陸、モンゴル。 ◎府内の分布区域 京都市伏見区中書島(21. v. 1980, 高橋敞採集)。八幡市木津川(31. ⅶ. 1988, 田中勇採集)。宇治市小桜(24. ⅶ. 1964, 水野弘造採集)。 |
生態的特性 | 幼・成虫ともに腐肉、もしくはそれに寄食する昆虫の幼虫などを喰って生活する。したがって腐肉トラップを仕掛けて採集しなければ容易に確認できない。 |
生息地の現状 | 本種は市街地の虫であるらしく、そうであれば道路舗装等によって昆虫類の死骸を利用できる環境が減少し、本種も絶滅が危惧されるほど少なくなったのであろう。 |
執筆者 水野弘造、高橋敞