選定理由 |
草原環境を指標する。かつては、それほど珍しくなかったと考えられるが、現在は産地が限られている。近隣府県でも減少しているようである。 |
形態 |
体長31〜40mm。中型のイナゴ類。体色は黒灰色〜茶灰色で、黒褐色の斑紋がある。近似種はない。 |
分布 |
本州、四国、九州。
◎府内の分布区域
木津川流域および近隣の丘陵地・低山地に分布。他地域にも分布している可能性があり、今後の調査が必要。 |
生態的特性 |
河川敷、丘陵地の疎らな草原。 |
生息地の現状 |
丘陵地では健在だが、木津川での現状は不明。 |
生存に対する脅威 |
採草地の放棄による植生遷移。改修による河川敷の撹乱。 |
必要な保全対策 |
採草地については、人為的な植生遷移の抑制(草刈り)が必要と思われる。河川敷については、改修の際の影響を極力抑えること、とくに河川敷の土砂埋没(客土)や工事車両の撹乱による在来植生の破壊を避ける配慮が必要。 |