昆虫類
直翅(バッタ)目 バッタ科
直翅(バッタ)目 バッタ科
セグロイナゴ(セグロバッタ)
Shirakiacris shirakii Bolivar, 1914
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 草地環境を指標する。かつてはまれでなかったと考えられるが、現在は産地が少ない。近隣府県でも減少しているようである。 |
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形態 | 体長31.0~40.0mm。体色は黒灰色~茶灰色で、黒褐色の斑紋がある。近似種はない。 |
分布 | 本州、四国、九州、対馬、南西諸島。国外では、朝鮮半島、中国、台湾、ロシア沿海州、カシミール、バルチスタン。 ◎府内の分布区域 木津川流域および近隣の丘陵地・低山地に分布。他地域にも分布している可能性がある。 |
生態的特性 | 河川敷および丘陵地の植生が疎なイネ科の草地。 |
生息地の現状 | 山城地域の丘陵地では健在のようだが、木津川河川敷での状況は不明。京都市北区雲ヶ畑で近年の採集記録がある。 |
生存に対する脅威 | 植生遷移。土木施工による河川敷の撹乱。 |
必要な保全対策 | 人為的な刈り払いによる植生遷移の抑制。切土施工および盛土施工の際の環境影響の低減措置の実施。とくに表土移植(土質管理)、および土壌硬土管理が有効と思われる。工事車両の通行量や車両重量、ならびに作業道の確保に留意して植生基盤の破壊を避けること。 |
文献 市川(2001)、ばったりぎす編集部(1999)、朝比奈ほか(監)(1965)、日本直翅学会(2006)
執筆者 藤井伸二(補筆:中尾史郎)