選定理由 |
分布の局地的な種で、特に近畿以西では京都府、奈良県、愛媛県から知られるのみである。府内では美山町の芦生演習林で数例の記録があるが、近年の確認例はない。 |
形態 |
体長6〜9mm。体は黒色で、上翅は灰白色の微毛による帯紋を備える。触角、脚の端部は
赤みを帯びる。触角はオスでは上翅端に達するが、メスでは届かない。 |
分布 |
北海道、本州、四国。東日本には比較的産地は多いが、近畿以西では京都府、奈良県、愛媛県から知られているのみ。
◎府内の分布区域
美山町の芦生演習林でのみ記録されている。 |
生態的特性 |
成虫は5〜6月に出現し、カエデやゴトウヅルなどの花に集まる。 |
生息地の現状 |
芦生演習林で1970年代に数例の記録があるが、それ以降の採集例を聞かない。 |
生存に対する脅威 |
広葉樹の伐採やダム建設による原生林の消失。 |
必要な保全対策 |
温帯性落葉広葉樹林を保護すること。 |
その他 |
日本固有種 |