昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
エゾトラカミキリ
Oligoenoplus rosti rosti (Pic, 1911)
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 分布の局地的な種で、特に近畿以西では京都府、奈良県、愛媛県から知られるのみである。府内では南丹市美山町の京都大学芦生研究林で数例の記録があるが、近年の確認例はない。 |
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形態 | 原色日本甲虫図鑑(Ⅳ)(保育社 1984)PL. 15、No. 19、日本産カミキリムシ(東海大学出版会 2007)PL. 38、No. 16-17を参照。体長6.0~9.0mm。体は黒色で、上翅は灰白色の微毛による帯紋を備える。触角、肢の端部は赤みを帯びる。触角はオスでは上翅端に達するが、メスでは届かない。 |
分布 | 北海道、本州、四国。東日本には比較的産地は多いが、近畿以西では京都府、奈良県、愛媛県から知られているのみ。 ◎府内の分布区域 南丹市美山町の芦生研究林のみで記録されている。 |
生態的特性 | 成虫は5~6月に出現し、カエデやゴトウヅルなどの花に集まる。 |
生息地の現状 | 当時の芦生演習林で1970年代に数例の記録があるが、それ以降の採集例を聞かない。 |
生存に対する脅威 | 広葉樹の伐採やダム建設による原生林の消失。 |
必要な保全対策 | 温帯性落葉広葉樹林を保護すること。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 芦田久