選定理由 |
移動性のないヒサゴゴミムシダマシ群の基本ともいえる種。山地性で、京都府における分布は芦生のみで、近隣の尾越でも見られない。 |
形態 |
原色昆虫大図鑑(II)甲虫篇[北隆館]116 図版No.2:原色日本甲虫図鑑(III)[保育社]56 図版No.1を参照。後翅を欠くので肩がなく、和名通りヒョウタン形をしている。体長15mm、黒褐色で光沢が鈍い。前胸背板正中部は細い溝状、上翅は粗点刻列が著しい。 |
分布 |
本州、四国、九州、佐渡。
◎府内の分布区域
北桑田郡 美山町芦生:水野(1976)、今坂・中条(1984) |
生態的特性 |
朽木樹皮下等で見られる。山地性で、中部日本山岳地帯では普通だが近畿地方では稀。 |
生息地の現状 |
芦生は大学演習林として、一部を除きよく保存されてきた。 |
生存に対する脅威 |
芦生地区では、ダム建設などを含む開発が予定されており、自然環境が大幅に失われるようである。 |
必要な保全対策 |
芦生のみで知られるので、当地区の保全がすべてである。 |
その他 |
日本固有種 |