選定理由 |
タイプ産地は、京北町芹生で、京都府では他府県に比べて比較的多いが、稀である。 |
形態 |
原色日本甲虫図鑑(III)[保育社、1985]、第6図版、図11を参照。やや黒ずんだ青藍色で光沢が鈍く、内側隆線を欠く。 |
分布 |
本州(近畿)に局所的に分布。南樺太に原名亜種が分布する。府内においては他に美山町芦生演習林、左京区貴船、杉峠、静原、西京区松尾から記録されている。
◎府内の記録
ホロタイプは東京国立科学博物館に保管されており、データは次のとおり。京北町芹生、5.vi.1951. 高橋史樹・採集。 |
生態的特性 |
食樹は未解明であるが、採集状況より広葉樹依存性と推定される。 |
生存に対する脅威 |
京北町芹生を含め、既報他産地も採集時から以降のスギ人工林化が著しく、再記録がなかなか難しい状況である。 |
必要な保全対策 |
広葉樹を主とするいわゆる里山の回復を図れば目的は達せられよう。 |
その他 |
日本固有亜種 |