昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 タマムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 タマムシ科
アサヒナルリナガタマムシ
Agrilus asahinai pseudorotundicollis Y. Kurosawa, 1965?
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 本州産を亜種A.asahinai pseudorotundicollisとされた記載時点でのタイプ産地は、京都市右京区京北芹生町。京都府では他府県に比べて記録は比較的多いが、まれである。 |
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形態 | 日本産タマムシ大図鑑(むし社 2013)PL. 41、No. 139を参照。やや黒ずんだ青藍色で光沢が鈍く、内側隆線を欠く。 |
分布 | 府内においては他に南丹市美山町京都大学芦生研究林、京都市左京区貴船、杉峠、静原、京都市西京区松尾から記録されている。 ◎府内の分布区域 ホロタイプ(亜種A. asahinai pseudorotundicollis)は国立科学博物館に保管されており、データは次のとおり。京北町芹生、5. ⅵ. 1951. 高橋史樹採集。 |
生態的特性 | 北海道でエゾヒョウタンボク、本州中部でツクバネウツギが寄主植物として報告された。 |
生存に対する脅威 | 京北町(現在、京都市右京区)芹生を含め、既報他産地も採集時から以降のスギの人工林化が著しく、再記録がなかなか難しい状況である。 |
必要な保全対策 | 広葉樹を主とするいわゆる里山の回復を図れば目的は達せられよう。 |
その他 | 日本固有種 |
文献 水野ほか(1994)
執筆者 水野弘造