選定理由 |
府内では京都市南区羅城門附近の標本1例が記録されたほかは採集例がない。京都市南区は都市化が進み再記録はほぼ絶望的である。 |
形態 |
原色日本甲虫図鑑(III)[保育社、1985]、第1図版、図11を参照。体化および肢の下面は紫銅色。上翅端はやや突出する。本州中部以北に産するものは上翅端部の突出がなく、原亜種とされる。 |
分布 |
本州(近畿地方、中国地方)に局所的に分布。
◎府内の記録
京都市南区羅城門、13.vi.1956. 長谷川弘・採集(岸井尚・所蔵)。 |
生態的特性 |
岡山県においてはヤマナラシを食樹とすることが知られ、産地においては稀でないことが判明した。 |
生息地の現状 |
この岡山県における生態調査を考慮すれば、特に珍しい樹木とはいえないヤマナラシを重点的に調べることによって府内での再発見は可能と思われる。 |
必要な保全対策 |
府内における分布地の確認が先決であり、分布確認地の状況に応じて判断されるべきであろう。 |
その他 |
西日本固有亜種 |