昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 タマムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 タマムシ科
ヤノコモンタマムシ
Poecilonota variosa yanoi (Y. Kurosawa, 1963)
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 府内では京都市南区羅城門附近の標本1例が記録されたほかは採集例がない。京都市南区は都市化が進み再記録はほぼ絶望的である。 |
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形態 | 日本産タマムシ大図鑑(むし社 2013)PL. 12、No. 22を参照。体下および肢の下面は紫銅色。上翅端はやや突出し本州中部以北に産する上翅端部の突出のないものとそれぞれ別亜種とされているが単なるクラインに過ぎないと思われるので、標本の集積が進めば学名も整理されよう。 |
分布 | 本亜種は本州西部(近畿地方、中国地方)に局所的に分布。 ◎府内の分布区域 京都市南区羅城門、13. ⅵ. 1956. 長谷川弘採集(岸井尚所蔵)。 |
生態的特性 | 岡山県においてはヤマナラシを食樹とすることが知られ、産地においてはまれでないことが判明した。 |
生息地の現状 | この岡山県における生態調査を考慮すれば、特に珍しい樹木とはいえないヤマナラシを重点的に調べることによって府内での再発見は可能と思われる。 |
生存に対する脅威 | 府内における分布地の確認が先決であり、分布確認地の状況に応じて判断されるべきであろう。 |
必要な保全対策 | 食樹となるヤマナラシが生育する環境の維持保全。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 水野弘造