選定理由 |
パラタイプ産地である京北町芹生はその後の人工林化が急速に進み、広葉樹林が壊滅状態のため、本種の生存は望み薄である。 |
形態 |
原色日本甲虫図鑑(II)[保育社、1985]、第48図版、図27を参照。頭部は横長で、微小点刻を疎布する。 |
分布 |
本州、(原亜種は旧北区広域)に分布。
◎府内の分布区域
パラタイプとなった京北町芹生の標本(2.vii.1949. 岸井尚・採集)以後には京都市左京区直谷からの採集報告例を見るのみ。 |
生態的特性 |
朽木上の菌類から採集されること以外の詳細報告はない。 |
生息地の現状 |
既知産地はいずれも人工林化により本種の生存に必要と思われる広葉樹自然林が大幅に失われてしまった。 |
生存に対する脅威 |
芦生演習林、左京区大悲山辺りの広葉樹自然林に残っている可能性があるが、人工林化が直接的な脅威となる。 |
必要な保全対策 |
広葉樹自然林の確保がすべてであろう。 |