昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 ハネカクシ科
鞘翅(コウチュウ)目 ハネカクシ科
ムネアカオオキバハネカクシ
Oxyporus rufus osawai Nakane & Sawada, 1956
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | パラタイプの産地である京都市右京区京北芹生町はその後の人工林化が急速に進み、広葉樹林が壊滅状態のため、本種が生存する望みは薄い。 |
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形態 | 原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)(保育社 1985)第48図版、図27を参照。頭部は横長で、微小点刻を疎布する。 |
分布 | 本州。名義タイプ亜種は旧北区広域に分布。 ◎府内の分布区域 パラタイプとなった京都市右京区京北芹生町産の標本(2. ⅶ. 1949. 岸井尚採集)以後には京都市左京区直谷(1. ⅶ. 1978, 高田吏章採集)の記録のみ。 |
生態的特性 | 他府県では道ばたのカラカサタケからの報告が多いが、府下での例は少ない。 |
生息地の現状 | 既知産地はいずれも人工林化により本種の生存に必要と思われる広葉樹自然林が大幅に失われてしまった。 |
生存に対する脅威 | 京都大学芦生研究林、左京区大悲山辺りの広葉樹自然林に残っている可能性があるが、人工林化が直接的な脅威となる。 |
必要な保全対策 | 広葉樹自然林の確保がすべてであろう。 |
文献 Nakane and Sawada(1956)、近畿大学農学部生物研究会(1983)
執筆者 伊藤建夫、水野弘造