選定理由 |
京都府は主要な生産地であり発生していたが、近年激減してしまった。 |
形態 |
傘は径8〜10(最大45)cm、初め半球体、のち中高の饅頭形となる。幼菌時は柄につば状被膜が残るが消失しやすい。肉は白色で堅い。柄は10〜15(60)cm×1.5〜2(7)cm。つば状被膜より上は白色、下部は傘表面と同様の茶褐色〜黒褐色のささくれた鱗片がある。ヨーロッパ、北アメリカのT.Caligatum(Viv.)Ricken は同一種とも言われている。 |
分布 |
日本全土。岩手県、広島県の生産量が多い。(T.Caligatum:北アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、アルジェリア、朝鮮半島、中国大陸、モロッコ、台湾、チェコスロバキア)
◎府内の分布区域
1955〜60年をピークとして減少、現在主産地は船井郡。 |
生態的特性 |
主にアカマツ、時にツガ、シラビソ、クロマツ、エゾマツ、稀にドドマツ林に発生する。昔は燃料用の落葉掻きでアカマツ林地は整地され、養分が少なくなり、マツタケ発生に好環境をつくっていた。 |
必要な保全対策 |
絶滅危惧種ではないが、西日本の食生活に深くかかわってきたキノコだけに、マツタケモドキやショウゲンジとともにアカマツ林を保護し、増やす方法を考える必要がある。山の手入れが必要である。 |