選定理由 |
西日本各地で発生しているが、個体数も少なく、その後続いて発生してない。 |
形態 |
菌蕾は卵形、径2〜3cm、表面白色〜灰色。頂部裂開して赤い腕を18〜24本突き出し、その後水平放射状に広がる。腕状部の各先端は細く尖る。中央盤上には、強烈な悪臭のある黒褐色粘液状のグレバを乗せる。柄は下部紅色〜淡色で、中空、基部に袋をつける。多くは夜半から裂開、伸長する。午前3時頃に広がり始め、午後7時頃に全開する。
◎近似種との区別
アカヒトデタケ( A. coccinea Imazeki et Yoshimi, ad interim)は腕は7〜9本で、腕の形態が異なり、イカタケと類似しているので容易に区別できる。この種は栃木県、茨城県、広島県、秋田県で地域的、断続的に発生している。 |
分布 |
静岡県、岐阜県、愛知県、滋賀県、京都府、高知県、愛媛県、福岡県、大分県、オーストラリア、ニュージーランド、スマトラ島、ジャワ島、スリランカ、タスマニア島、南アメリカ、メキシコなど、主として熱帯地域に発生。
◎府内の分布区域
1935年鞍馬山中(左京区)にて、浜田稔氏が日本初の発見。1999年に再度発生。 |
生態的特性 |
山中などに投棄された籾殻、スギ林内腐植物などに発生する。 |
必要な保全対策 |
発生地への籾殻の定期的な投棄、子実体の不採取。 |
その他 |
日本固有種 |