選定理由 |
過去現在を通じて標本の採集例が少なく、各地の開発により湿地そのものの減少に平行して本種も減少した。 |
形態 |
◎参照 日本スゲ属植物図譜1:54頁,原色日本植物図鑑草本III:No.554,日本の野生植物I:163頁 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州、琉球、中国大陸、インド、インドネシア。
◎府内の分布区域
北部地域(中丹地域)、中部地域、南部地域(京都市・乙訓地域、山城中部地域)。 |
生存に関する脅威 |
湿地開発。農道の拡幅や新設。外見が目立たないため、希少種と気づかれぬまま諸開発の犠牲となりやすい。 |
必要な保全対策 |
湿地開発や農道工事らに先立つ詳細な生物調査が必要である。湿地は本来経済的価値に乏しいが、湿地を本拠とする生物にとって、なくてはならない聖域である。 |