選定理由 |
全国的に分布は広いが、府内では稀で、採集標本・記録とも少ない。 |
形態 |
日当りのよい丘陵地にはえる多年草。葉、花柄、萼などのほか、子房や果、唇弁の距に短毛がある。葉は卵形または狭卵形で、基部は浅い心形。夏の葉は非常に大きくなる。花は4月に咲き、紅紫色で紫色のすじがはいる。側弁に毛があり距は細長い。コスミレの有毛形と似ているが、距の形態が異なる。
◎参照 原色日本植物図鑑草本II:No.113,日本の野生植物II:246頁,京都府草木誌:56頁,日本のスミレ:146頁 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸(北部、東北部)、シベリア(東部)。
◎府内の分布区域
北部地域、中部地域(?)、南部地域。 |
生存に関する脅威 |
森林開発、土地造成、道路工事、植生の遷移などが減少の主要因である。 |
必要な保全対策 |
森林の開発や管理にともなう下草の伐採の際には注意を要する。 |