種子植物
種子植物 スミレ科
種子植物 スミレ科
アカネスミレ
Viola phalacrocarpa Maxim.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 関東では普通に見られる種だが、府内ではもともと稀産で、近年では見ることも困難になっている。2002年版レッドデータブックで準絶滅危惧種としたが、ランクを上げた。現在府内で生育が確認されている自生地は2か所しかなく、過去に記録のあった場所は現在では見られない。 |
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形態 | 日当りのよい丘陵地にはえる多年草。葉、花柄、萼などのほか、子房や果、唇弁の距に短毛がある。葉は卵形または狭卵形で、基部は浅い心形。夏の葉は非常に大きくなる。花は4月に咲き、紅紫色で紫色の筋が入る。側弁に毛があり距は細長い。コスミレの有毛形と似ているが、距の形態が異なる。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)246、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)59、f. 33: 3 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸(北部、東北部)、シベリア東部。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域(現状不明)、南丹地域。 |
生存に対する脅威 | 植生の遷移、道路の新設・拡幅、造成工事。 |
必要な保全対策 | 道路脇などの陽地にはえるため、事前の調査が重要である。自生地では植生の管理も必要になる。 |
改訂の理由 | 「選定理由」に同じ。 |
執筆者 山本義則、田中徹