選定理由 |
河川改修や水質の悪化により全国的に産地が減少しているが、府内の生育地も少なくなっている。 |
形態 |
断面が三角形をした柔らかい剣状の葉をもつ抽水植物。分枝した花序に多数の雌性頭花と雄性頭花がつく。果実の集合状態は栗の毬に似る。
◎近似種との区別
花序が分枝することで同属の他種から区別できる。
◎参照 原色日本植物図鑑草本III:No.791,日本水草図鑑:77頁,京都植物25(5):7頁 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州、北半球全域、オーストラリア。
◎府内の分布区域
南部地域。 |
生態的特性 |
湖沼、河川、水路に生育し、溜池にはほとんど生育しない。水辺の浅水域を生育場所とするために護岸工事の直接的な影響を受けやすいが、生育に適した環境が残れば再生力は強い。 |
生育地の現状 |
巨椋池ならびにその周辺(淀川水系)の水域はミクリの多産地であったが、干拓や護岸工事、水質の悪化で激減した。 |