選定理由 |
アマモは全国各地の海岸の浅水域に生育する海草で、その群落は藻場と呼ばれるほどの広がりをもつが、開発、内湾の埋め立てや浚渫、水質の悪化等で全国的に減少している。府内の生育地も限られている。 |
形態 |
幅3〜7mm, 長さ0.5〜1mの細長いリボン状の葉が互生する。
◎近似種との区別
葉縁が全縁であることで鋸歯のあるエビアマモ(スガモ属)から識別される。また長い走出枝が長く伸びることで同属のスゲアマモと区別されるが、スゲアマモの府内の分布については具体的な情報がない。
◎参照 原色日本植物図鑑草本III:No.772,日本の野生植物I:13頁 |
分布 |
全国、北半球温帯〜寒帯の沿岸に広く分布。
◎府内の分布区域
北部地域。 |
生態的特性 |
内湾の砂泥地に群生し、藻場を形成する。 |
生育地の現状 |
若狭湾に生育するが、現状についての具体的情報は乏しい。内湾の水質の悪化により減少していることは確実である。 |
生存に関する脅威 |
沿岸帯の開発、水質の悪化 |