選定理由 |
池沼や溜池の埋め立て、改修工事、水質の悪化により生育地が減少している。 |
形態 |
水中に浮遊する沈水性の水生植物。花は濃い黄色。
◎近似種との区別
殖芽が楕円形で褐色がかることでタヌキモとは識別できる。秋早くから側枝に多くの殖芽をつける集団もある。ノタヌキモの葉は立体的に細裂するのに対し、イヌタヌキモでは平面的に羽状に細裂する。
◎参照 原色日本植物図鑑草本I:No.311,山城水草誌:112頁,日本水草図鑑:149頁 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州、アジア、オーストラリア、アフリカ、ヨーロッパ。
◎府内の分布区域
北部地域、南部地域。 |
生態的特性 |
丘陵〜山間部から平地にけかての溜池を中心に、府内ではもっとも普通に見られるタヌキモ類である。しかし、富栄養化が進行すると生育できなくなる。 |
生存に関する脅威 |
池沼・溜池の埋め立て、改修工事、水質の悪化。 |
特記事項 |
環境庁編(2000)改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物、591頁では、タヌキモをU.australis としているが、この学名はイタヌキモに当たると考える。 |