選定理由 |
南部地域に記録があり、長らく見つからなかったが、近年再発見された(光田ほか, 2001)。産地が極めて限られている。 |
形態 |
山地の日陰の湿地にはえる稀な多年草で、茎は細長く地を這い、まばらに葉をつける。葉は互生して、長い柄がある。広卵形で羽状に切れ込む。5〜6月、葉腋から細長い柄をもったさかずき形で、白色の小花をつける。萼と花冠は五つにさける。
◎参照 原色日本植物図鑑草本I:No.368,日本の野生植物III:98頁 |
分布 |
本州(近畿地方以西)、四国、九州。
◎府内の分布区域
南部地域。 |
生存に関する脅威 |
森林伐採、土地造成、植生の遷移。 |
必要な保全対策 |
自然度の高い森林伐採の禁止。 |
特記事項 |
竹内敬採集の標本(1929.6.17)が京都府立植物園にある。中国大陸のものと同じと考える意見と、日本のものは地下茎の先が太くなって越冬するので区別するという意見とがある。 |
その他 |
日本固有変種 |