選定理由 |
京都府内では、京都市域に限られ、確認されている分布地及び個体数はごく少ない。 |
形態 |
茎は長く伸びる。葉は対生、葉身は長さ8〜11cm、卵状楕円形で全縁。葉腋に下向の鈎刺があり、ひっかかる。花は6〜7月、葉腋から一個の頭状花序をつける。花冠は緑白色でながい筒の先は五つに裂ける。
◎参照 原色日本植物図鑑木本I:No.76,日本の野生植物木本II:192頁,京都府草木誌:78頁 |
分布 |
本州(千葉県以西)、四国、九州、中国大陸(南部)。
◎府内の分布区域
南部地域。 |
生態的特性 |
暖地の山地にはえる蔓生木本。生育地が限られ、個体数も極めて少ない。 |
必要な保全対策 |
周囲の自然林の保護。 |
特記事項 |
奈良県、和歌山県など暖地では多産し、決して珍しい種ではない。 |
関係法令 |
松尾大社カギカズラ野生地(京都市西京区嵐山宮町3-1326、323m2)は京都市文化財保護条例により、京都市の天然記念物として指定されている。(昭和59年6月1日指定) |