種子植物
種子植物 アカネ科
種子植物 アカネ科
カギカズラ
Uncaria rhynchophylla (Miq.) Miq.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 京都府内では分布がほぼ京都市域以南に限られ、確認されている分布地および個体数は少ない。 |
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形態 | 暖地の山地にはえる蔓性木本。茎は長く伸びる。葉は対生、葉身は長さ8~11cm、卵状楕円形で全縁。葉腋に下向きの鈎刺があり、ひっかかる。花は6~7月、葉腋から1個の頭状花序を付ける。花冠は緑白色で、長い筒の先は五つに裂ける。 ◎参照 日本の野生植物 木本Ⅱ(平凡社)192、原色日本植物図鑑 木本編Ⅰ(保育社)63 |
分布 | 本州(千葉県以西)、四国、九州、中国大陸南部。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域(詳細不明)、京都市域、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採。 |
必要な保全対策 | 周囲を含めて、生育している自然林の保護。 |
特記事項 | シカは本種を好まないようで、食べられた痕跡は見当たらない。松尾大社カギカズラ野生地(京都市西京区嵐山宮町3-1326、323㎡)は、京都市文化財保護条例により、京都市の天然記念物として指定されている(昭和59年6月1日指定)。2013年度の調査では、シカの食害もなく現存していた。 |
執筆者 高木俊夫、光田重幸