選定理由 |
府北部に位置する大江山の蛇紋岩地帯にだけ見いだされ、個体数も少なく、絶滅が危惧される。マメグミに近い独立種であるとされているが実体がはっきりせず、環境省カテゴリー(2000年版・改訂日本の絶滅のおそれのある野生生物)ではDD(情報不足)として扱われている。 |
形態 |
葉は多くは倒卵状楕円形、先は急に尖って鈍端、基部はやや円形、長さ3〜6cm、幅1.5〜4cm、やや厚く、上面はやや密に宿存性赤褐色鱗片があり、下面は銀色の鱗片に赤褐色の鱗片が混生、葉柄は3〜6mmで小枝と共に帯紫赤褐色の鱗片を密生する。花は5〜6月頃葉腋に1個(ごく稀に2個)つき、萼筒は約7mm、内面は星状毛がなく、裂片は広卵形、上面に星状毛がある。果実は7〜8月に熟し、長さ10〜12mm。 |
分布 |
本州(京都府)。
◎府内の分布区域
北部地域(中丹地域)。 |
生存に関する脅威 |
森林の伐採、道路工事などが減少の主要因である。 |
必要な保全対策 |
森林を伐採する際には、樹種の詳細な調査が必要である。 |
その他 |
京都府固有種 |