選定理由 |
近畿地方北部以西に分布する日本固有種で、府内の生育地は本種の分布東限に近い。群生することはなく、山中に点在し、個体数が少ないので絶滅が危惧される。 |
形態 |
山地(しばしば石灰岩地)にはえるつる性の低木。葉は卵心形でややふぞろいの粗い歯牙があり、質はうすい。花は5月ごろ、雌雄異株に葉腋につき、少数、総状花序をつくり、細長い柄があって下垂し、淡黄緑色。果実は赤色に熟し、すこし平たい楕円形。
◎近似種との区別
日本では琉球に分布する1種(別属)を除き、1属1種である。
◎参照 原色日本植物図鑑木本I:No.315,日本の野生植物木本II:47頁,改訂近畿地方の保護上重要な植物:No.2054 |
分布 |
本州(近畿地方北部以西)、四国、九州(北中部)。
◎府内の分布区域
北部地域、中部地域。 |
生存に関する脅威 |
森林伐採、土地造成などが減少の主要因である。 |
必要な保全対策 |
つる性で他の樹木にからまっているので気づかれずに伐採される可能性があり、注意を要する。 |
その他 |
日本固有種 |