選定理由 |
府内では分布域が非常に局所的である。生育に適した立地が少ないためと考えられ、絶滅が危惧される。 |
形態 |
丘陵地や山の草地にはえる多年草。葉は長楕円形で、普通縁に細鋸歯がある。輪生葉は互生葉と同形または小さく、総苞葉は菱状卵形。花期は6〜7月。花序は茎の上部の葉腋からも出て、杯状花序の腺体は長楕円形、暗褐紫色。果の表面に小さいいぼ状の突起が密生する。変異が非常に多い。
◎近似種との区別
この仲間で果の表面にいぼ状突起があるのはイワタイゲキ、ノウルシなどに限られ、残りの大多数の種類では果の表面が平滑である。
◎参照 原色日本植物図鑑草本II:No.156,日本の野生植物II:226頁,京都植物24(3):7頁(写真) |
分布 |
本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸。
◎府内の分布区域
中部地域、北部地域(丹後では海岸の岩場に自生)。 |
生存に関する脅威 |
草地開発、土地造成などが減少の主要因である。 |
必要な保全対策 |
山間や海岸の草地を整備、開発する際には注意を要する。 |