選定理由 |
暖帯を中心に分布域は広いが、府内では生育地が急速に減少しており、現状では絶滅のおそれが高い。 |
形態 |
平地や丘陵などの日当りのよい草地や道端にはえる1年草。茎や葉などに褐色の長い毛が多い。花は枝先に総状につき青紫色である。花期は7〜9月。花のあと萼は大きくなり豆果をすっぽり包む。
◎近似種との区別
葉は広線形の1小葉からなる点が特徴である。マメ科で単葉のものは日本では少ない。
◎参照 原色日本植物図鑑草本II:No.182,日本の野生植物II:193頁 |
分布 |
本州(東北地方南部以西)、四国、九州、琉球、朝鮮半島、中国大陸、東南アジア、インド。
◎府内の分布区域
中部地域、南部地域。 |
生態的特性 |
土手や道端の草地にはえる。 |
生存に関する脅威 |
草地開発、土地造成、管理放棄による植生の遷移などが減少の主要因であるが、1年草であるため年による変動が大きく、種子生産前の草刈りなどによって個体群を維持できなくなり、突然消滅する場合もある。 |
必要な保全対策 |
草地、道端、土手などの草刈り、除草剤の散布などには配慮を要する。 |