選定理由 |
全国的に産地が減少しているが、府内の生育地はもともと限られ、改修工事や水質の悪化消滅するおそれがある。 |
形態 |
広卵形の浮葉をもつ水生植物。水位が低下すれば抽水形となる。
◎近似種との区別
葉柄が中実であること、葉の先が円頭にならずにやや尖ることでオグラコウホネから識別できる。なお府内に分布するのは「西日本型」のヒメコウホネ(角野、1994)である。
◎参照 原色日本植物図鑑草本II:252頁,山城水草誌:83頁,日本水草図鑑:113頁 |
分布 |
本州(関東地方以西)、四国、九州。
◎府内の分布区域
北部地域、中部地域、南部地域。 |
生育地の現状 |
北部地域では溜池の環境悪化で個体数が減少している。南部地域での現状は不明である。 |
生存に関する脅威 |
池沼・溜池の埋め立て、改修工事、水質の悪化、採集。 |
特記事項 |
伏見醍醐の道端の溝の中にもあったが、道路側溝の改修で、ここでは絶滅したようである。 |
その他 |
日本固有種 |