選定理由 |
府内では中部地域の山地で見つかっているが、生育地が限られており、個体数も多くない。 |
形態 |
多年生草本で、地下茎は紡すい形にふくらみ横にはう。根出葉は、5〜15cmの柄があり、2回3出の掌状複生。茎頂に1花がつき花は白色。
◎近似種との区別
よく似たキクザキイチゲは、葉が羽状に分裂するので区別できる。
◎参照 原色日本植物図鑑草本II:No.457,日本の野生植物II:69頁 |
分布 |
北海道、本州、四国、朝鮮半島、サハリン(樺太)、アムール。
◎府内の分布区域
中部地域。 |
生態的特性 |
表土層の深い落葉樹林内にはえる。本州中部以北の落葉樹林下には多く生育し、寒冷な時代の冷温帯遺存種と考えられ、自然度の高い落葉樹林の残存と密接な関係がある。 |
生存に関する脅威 |
自然度の高い落葉樹林の伐採。 |