種子植物
種子植物 キンポウゲ科
種子植物 キンポウゲ科
アズマイチゲ
Anemone raddeana Regel
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 準絶滅危惧種 |
選定理由 | 府内では中・北部地域の山地で見つかっているが、生育地が限られており、個体数も多くない。 |
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形態 | 落葉樹林の林縁などにはえる多年生草本で、地下茎は紡錘形にふくらみ横に這う。根出葉は、5~15cmの柄があり、2回3出の掌状複生。茎頂に1花が付き花は白色。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)69、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)233 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、サハリン(樺太)、アムール。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域、南丹地域。 |
生存に対する脅威 | 自然度の高い落葉樹林の伐採、草地の遷移。 |
必要な保全対策 | 小型の植物なので、適度の草刈りや表層に溜まる枯草の除去などが重要である。 |
特記事項 | 表土層の深い落葉樹林の林縁・林内、ときに岩礫地にはえる。本州中部以北の落葉樹林下には多く生育し、寒冷な時代の冷温帯遺存種と考えられ、自然度の高い落葉樹林の残存と密接な関係がある。府内では緑色岩地帯のクリ園などに見られることが多い。 |
執筆者 西沢信一、光田重幸