選定理由 |
樹木に寄生する低木で府内では散見されるが個体数は多くない。 |
形態 |
茎は緑色で二叉分枝をくり返す。葉は柄がなく倒披針形で2〜8cm、巾1cmくらい。全縁で先が円く下部はしだいに細くなり表裏共無毛、3脈ある。果実は球形で液質の半透明の花被に包まれて淡黄色に熟す。
◎参照 原色日本植物図鑑木本II:No.678,日本の野生植物木本I:102頁 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸。
◎府内の分布区域
全地域。 |
生態的特性 |
エノキなどの落葉樹の樹上に寄生する。冬になって寄主の葉が落ちると、緑色球形をしたヤドリギの姿がよく見える。 |
生存に関する脅威 |
樹林の伐採。 |
必要な保全対策 |
スギ、ヒノキなど植林した針葉樹には寄生しないので、本種の寄生した落葉樹は残すように、作業従事者の意識の高揚をはかるより方法はない。 |