種子植物
種子植物 ビャクダン科
種子植物 ビャクダン科
ヤドリギ
Viscum album L. subsp. coloratum Kom.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
---|---|
2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 樹木に寄生する低木で府内では散見されるが個体数は多くない。 |
---|---|
形態 | エノキなどの落葉樹の樹上に寄生する低木。冬になって寄主の葉が落ちると、緑色球形をしたヤドリギの姿がよく見える。茎は緑色で二叉分枝をくり返す。葉は柄がなく倒披針形で2~8cm、幅1cmくらい。全縁で先が丸く下部はしだいに細くなり表裏とも無毛、3脈ある。果実は球形で液質の半透明の花被に包まれて淡黄色に熟す。 ◎参照 日本の野生植物 木本Ⅰ(平凡社)102、原色日本植物図鑑 木本編Ⅱ(保育社)223 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 全地域。 |
生存に対する脅威 | 樹林の伐採。 |
必要な保全対策 | スギ、ヒノキなど植林した針葉樹には寄生しないので、本種の寄生した落葉樹は残すように、作業従事者の意識の高揚をはかるより方法はない。 |
特記事項 | 平野部の河川沿いや、ときには公園の樹木に見られるから多いように思われるが、自然の森林のなかにはほとんど見られない。レンジャク類の重要な餌でもある。 |
執筆者 西沢信一、光田重幸