選定理由 |
府内では中部地域の渓谷湿地に稀にはえる。 |
形態 |
落葉高木で20m位になる。枝は灰褐色で皮目は円形で散在する。葉は表面少し光沢があり基部は円形か浅心形となる。側脈はハンノキより多く9〜12対あり少し表面が凹む。
◎近似種との区別
ハンノキに比べて葉脈は9〜12対(ハンノキは7〜9対)、葉基は円〜浅心形。
◎参照 原色日本植物図鑑木本II:No.734,日本の野生植物木本I:55頁 |
分布 |
本州(茨城県以西)、九州、中国大陸(東南部)。
◎府内の分布区域
全地域。 |
生態的特性 |
湿地にはえ、分布は比較的広いが、生育地が限られる。 |
特記事項 |
湿地は他の樹木が茂れないため遺存したと考えられる。各地の標本庫に標本が少ないのは刈り取られた若木が多く、花や実をつける個体が少なかったことも原因の一つかもしれない。 |