種子植物
種子植物 カバノキ科
種子植物 カバノキ科
サクラバハンノキ
Alnus trabeculosa Hand.-Mazz.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 府内では山間部の渓谷湿地でまれにはえているのが確認されている。 |
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形態 | 落葉高木で20mくらいになる。枝は灰褐色で皮目は円形で散在する。葉は表面少し光沢があり基部は円形か浅心形となる。側脈はハンノキより多く9~12対あり少し表面が凹む。ハンノキにくらべて葉脈は9~12対(ハンノキは7~9対)、葉基は円~浅心形。 ◎参照 日本の野生植物 木本Ⅰ(平凡社)55、原色日本植物図鑑 木本編Ⅱ(保育社)287 |
分布 | 本州(茨城県以西)、九州、中国大陸東南部。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域。山城地域や京都市域からも情報がある。 |
生存に対する脅威 | 湿地開発、伐採。 |
必要な保全対策 | 稀少種であることを周知する。 |
特記事項 | 湿地にはえ、分布は比較的広いが、生育地が限られる。湿地はほかの樹木が茂れないため遺存したと考えられる。各地の標本庫に標本が少ないのは刈り取られた若木が多く、花や実を付ける個体が少なかったことも原因の一つかもしれない。ハンノキの若木や切株から出る小枝の葉では、サクラバハンノキに似た葉を付けることがあるので、注意が必要である。 |
執筆者 西沢信一、村田源