選定理由 |
産地が限られ個体数も少ない。近年の確認情報なし。 |
形態 |
湿地にはえる小形の1年生草本。茎は高さ10〜20cm、有毛。葉は長さ7〜13cm、幅2mm内外、すべて茎上生、有毛。花序は1茎に2〜3個、頂生及び腋生、長さ1〜1.5cm。果実は球形、径1.5〜2mm、灰白色。
◎近似種との区別
最も近いマネキシンジュガヤは茎・葉が無毛。
◎参照 原色日本植物図鑑草本III:No.433,日本の野生植物I:169頁 |
分布 |
本州(関東地方南部以西)、四国、九州、琉球、台湾、中国大陸(南部)、マレ−シア、オ−ストラリア。
◎府内の分布区域
北部地域(中丹地域)、南部地域(相楽地域)。 |
生存に関する脅威 |
湿地開発、溜池の改修、圃場整備、農薬の使用。 |
必要な保全対策 |
本種は目立たず、希少種と気づかれぬまま開発の犠牲となりやすい。湿地の開発や溜池の改修、圃場整備(湿田脇の小湿地が損なわれる)に先立つ詳細な生物調査が必要である。そのうえで工事の適否を判断すべきである。 |
特記事項 |
山すそから水がしみ出した小湿地は、湿地性植物の貴重な生育環境である。 |