選定理由 |
産地が限られ、個体数も少ない。京都府内では絶滅の可能性ありと危ぶまれていたが、2000年、京田辺市の小湿地で細々とした小群落の存在を確認した。 |
形態 |
湿地にはえ叢生する1年草(?)。茎は3稜形で高さ30〜70cm。茎や葉鞘に翼は全くない。花序は3個内外で頂生及び上部の葉腋からでる。果実は球形で径2〜2.5mm、明るい灰色で無光沢、編目状の紋様がある。
◎近似種との区別
コシンジュガヤに似るが茎や葉鞘に翼がないこと、果実に光沢がないことらで区別する。
◎参照 原色日本植物図鑑草本III:No.435,日本の野生植物I:169頁 |
分布 |
本州(千葉県以西)、九州、インド、ニュ−ギニア、アフリカ。
◎府内の分布区域
北部地域(丹後地域)、中部地域、南部地域(山城中部地域)。 |
生存に関する脅威 |
湿地開発、圃場整備など。 |
必要な保全対策 |
希少種と気づかれぬまま、諸開発の犠牲になりやすい。湿地開発や圃場整備に先立つ詳細な生物調査が必要であり、その結果を見て開発の適否を判断すべきである。 |