種子植物
種子植物 カヤツリグサ科
種子植物 カヤツリグサ科
ミカワシンジュガヤ
Scleria mikawana Makino
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種B |
選定理由 | 産地が限られ、個体数も少ない。京都府内では絶滅の可能性ありと危ぶまれていたが、2000年、京田辺市の小湿地で細々とした小群落の存在を確認した。2012年に現存を再確認した。 |
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形態 | 湿地にはえ叢生する一年草(詳細不明)。茎は3稜形で高さ30~70cm。茎や葉鞘に翼はまったくない。花序は3個内外で頂生および上部の葉腋から出る。果実は球形で径2~2.5mm、明るい灰色で無光沢、網目状の紋様がある。コシンジュガヤに似るが茎や葉鞘に翼がないこと、果実に光沢がないことなどで区別する。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)169、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)249、f. 150: 4、日本カヤツリグサ科植物図譜(平凡社)534-535 |
分布 | 本州(千葉県以西)、九州、インド、ニューギニア、アフリカ。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域(絶滅に近いが、現状不明)、南丹地域(絶滅に近いが、現状不明)、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 湿地開発、圃場整備など。 |
必要な保全対策 | 稀少種と気づかれぬまま、諸開発の犠牲になりやすい。湿地開発や圃場整備に先立つ詳細な生物調査が必要であり、その結果を見て開発の適否を判断すべきである。 |
執筆者 津軽俊介、光田重幸