選定理由 |
産地が限られており個体数も少ない。かつて自生していた瑠璃渓や亀岡市の湿地でも、今は見ることができない。 |
形態 |
丘陵地の疎林や疎林下の湿地などにはえる小形の多年草。株は叢生し雄小穂は1個、高く伸長し葉とほぼ同長。側小穂は雌性、数個、根生状で低く株の中に隠れる。果胞は卵形で疎らに短毛を布く。
◎参照 日本スゲ属植物図譜I:96頁,原色日本植物図鑑草本III:274頁,日本の野生植物I:160頁,京都府草木誌:103頁,近畿地方植物誌(36):4頁,改訂・近畿地方の保護上重要な植物:No.3118 |
分布 |
本州(近畿〜関東地方)。
◎府内の分布区域
ほぼ全域。 |
生存に関する脅威 |
林道の新設・拡幅や、湿地開発。里山の荒廃も要因の一つであろう。 |
必要な保全対策 |
外見は目立たない。林道の新設や拡幅、湿地の開発に先立つ詳細な生物調査が必要である。 |
その他 |
日本固有種 |