選定理由 |
かつては各地に産した水田雑草であるが、農薬の多用や水田の圃場整備の影響で急減している。府内で現在も生育が確認できる場所は極めて限られる。 |
形態 |
茎は伸長せず、線形で先の尖った柔らかい葉が根生する。水深によって葉の長さは数cm〜30cmと大きく変異する。
◎近似種との区別
種子の両端に長い突起があることでマルミスブタから識別される。花茎を欠いたホシクサ類が時々スブタと勘違いされる例があるが、ホシクサ属植物の葉は肉厚であるのに対し、スブタの葉は極めて薄い。
◎参照 原色日本植物図鑑草本III:No.760,山城水草誌:53頁,日本水草図鑑:24頁 |
分布 |
本州、四国、九州、アジア、オーストラリア
◎府内の分布区域
北部地域、中部地域、南部地域。 |
生態的特性 |
自家受粉で結実する。この性質はサイズの可塑性とともに水位変動のある環境に適応的である。 |
生存に関する脅威 |
山間の湧き水のある湿田などに稀に生育する。 |
必要な保全対策 |
農薬、水田の圃場整備、水質汚濁の進行。 |